2010年12月17日

米タイム誌「今年の人」にFacebook創業者ザッカーバーグ氏

PoY.jpg米タイム誌は15日(現地時間)、毎年恒例の「今年の人」に、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)として知られる「Facebook」の創業者マーク・ザッカーバーグ氏(26)を選出しました。

 

しかし、発表に先立って同誌のサイトで行われた読者投票では、内部告発サイト「WikiLeaks」のジュリアン・アサンジ氏が約38万票を得て1位。

ザッカーバーグ氏は、1万8千票余りで10位でした。

 

それでは、なぜマーク・ザッカーバーグ氏が選ばれたのでしょうか?

タイム誌は選考理由について、現代の社会に「権威に対する信頼の減退、権力の分散、そして同時に個人の結びつきの増大が見受けられる」と指摘した上で、こうした動きの代表として、ザッカーバーグ氏ほどふさわしい人物はいないとしています。

 

Facebookの利用者は、毎日70万人以上のペースで増え続け、先日月間利用者は世界で5億人を超えました。

ザッカーバーグ氏は、史上最年少の10億ドル(約840億円)長者とも言われ、ハーバード大学在学中の2004年にサイトを立ち上げるまでの過程を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」(デビッド・フィンチャー監督)も話題となっています。

 

米調査会社によると、Facobookは今年、「世界のすべての情報を整理する」という理念で巨大企業にのし上がった検索最大手Googleを抜いて米国で最もアクセス数の多いウェブサイトになりました。

タイム誌は「国家に見立てるならば、Facebookは中国、インドに次ぐ世界第3位の(人口を持つ)巨大国家となる」と指摘しています。

こうしたザッカーバーグ氏とFacebookを取り巻く環境からも、彼の選出理由を伺い知ることができるでしょう。

 

ですが、今回の選考には異論も少なくありません。

権威への信頼の低下という選考理由が最も当てはまるのは、むしろ「WikiLeaks」のアサンジ氏ではないか、という声も多く聞かれていることも事実です。

タイム誌はこうした批判を取り込む形で、「ザッカーバーグ氏とアサンジ氏はコインの表裏」と述べ、両者が共通してこだわる透明性、開放性といった理念が実現したことこそが画期的だとしています。

 

もっとも、こうした理念や考え方は新しいものではなく、ヒッピー運動が吹き荒れた1960年代から根強く形を変えて提唱され続けてきていました。

タイム誌がアサンジ氏を退け、ザッカーバーグ氏に好意的な評価を与えた背景には、そうした「夢の実現」をとにもかくにも前向きにとらえたいという思いもありそうです。

 

インターネットはこれまで「検索」のメディアとして発達してきました。

しかし、両サイトをはじめとする様々なSNSの興隆により、今ではインターネットは「交流=ソーシャル」のメディアとして活用されています。

こうした流れの延長戦上で、インターネットがより人々の生活にシームレスに関わりあい、新しい可能性を私たちに見せてくれることでしょう。

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