2010年12月11日

リッチ化するタブレット端末に対する、電子書籍リーダーの戦略とは?

2011年も成長を続けるKindleやReaderといった電子書籍リーダー市場。
その最大の脅威は多機能のタブレット端末であり、両者競合でコモディティ化するが懸念されています。


アメリカの調査会社Gartnerは12月8日、電子書籍リーダーの2011年の販売台数は1100万台を超えるとの見解を発表しました。

Gartnerによると、2009年に約360万台だった電子書籍リーダーの世界販売台数は、2010年に80%増加して660万台に、2011年にはさらに68%伸び、1,100台に達する見通しとなっています。

この牽引役となっているのがAmazonのKindleで、販売台数全体に占める割合は45~50%程度。
そして現在は、Barnes & NobleのnookやソニーのReader、そしてKindleの3社による寡占状態となっているが、ユーザーの拡大によって低価格端末を投入する競合大手メーカーの参入も考えられ、市場規模は拡大の一途を辿っています。


いっぽう、AppleのiPadのやSamsungのGalaxyTabのような多機能のタブレット端末が、電子書籍リーダーのライバル機として、地位を脅かしつつあります。
これらは電子書籍リーダーとしての機能だけでなく、フルモーション動画に対応するカラー画面を搭載するものが多いことから、電子雑誌/新聞のリッチ・メディア機能が利用できるほか、ゲームなどのアクティビティにも広く対応しているからです。
Gartnerはこうした脅威に対して、電子書籍市場はコモディティ化するのではないかと見ています。

Gartnerのアナリスト、アレン・ワイナー氏は「電子書籍リーダーが最大の脅威であるタブレットと対抗するためには、電子書籍リーダーメーカーは単機能でも高性能な端末に価値を見いだす読者にターゲットを絞る必要がある。また、多機能なタブレットよりは低い価格で提供する必要もある。電子書籍リーダーとタブレットの両方を購入するユーザーはほとんどいないと考えられるので、価格の設定は重要だ」と述べています。


Googleは電子書籍サービス「GoogleBooks」と電子書籍ストア「GoogleBookstore」をリリースしており、Amazonも無料アプリケーション「KindlefortheWebを数ヶ月以内にアップデートする計画を発表しました。
両社の新システムでは、いずれも電子書籍リーダーだけでなく、幅広いデバイスで書籍を読むことができます。
また次世代iPadにはカメラ機能も搭載され、より多くのニーズに答えるタブレット端末へと進化を遂げました。

電子書籍リーダーとタブレット端末のライバル関係は、より白熱していきそうです。

 

ニュースソース:http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1012/09/news066.html

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