2010年12月16日

マザーテレサ「愛」の本質

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貧しい人のために働き続け、その生涯を愛に捧げた偉大な修道女マザーテレサ。

もともと彼女は、上流階級の子供が通う「聖マリア学院」の教師でした。
しかし、カルカッタの貧しい人の姿を見ていることに耐えられなくなり、スラム街に単身向かい、ホームレスの子どもたちに授業を行うようになったのです。

やがて、その活動に賛同する人たちが増え、「神の愛の宣教者会」の創立へとつながり、今では全世界へと広がっています。

マザーテレサがよく口にする、愛に関するとてもよい言葉を知っていますか?


それは、
「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前にある人に対して、愛を持って接することです。」
というものです。
 
じつは、初めて日本に来たときも、少し言い方は違いますが同じような主旨のこんな言葉を残しています。
 
「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」(1981年4月、初来日の際)

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日本人の経営者などは、稼いだ金額の何割かを海外の恵まれない子どもたちやボランティア活動に寄付したりします。
それじたいは貧しい行為ではありません。
ですが、自分の住んでいる身近なホームレスや家庭の事情で高等教育を受けられない子どもたちを差し置いているという点では、CSRのプロモーションと見られても仕方ないでしょう。
 
テレサの偉大さの本質は、無償の愛で子どもたちに教育を施したことでも、人々を感化して活動を広げたことでもないのではないでしょうか。
もしそれらが偉大さの本質なら、もっと世界は豊かになり、活動は広がっていったでしょう。
 
テレサの偉大さの本質はそこではありません。
ふつうの人にできなくて、テレサにできたこと、それは「自分の身近にある苦しみを取り除こうと、必死に戦ったこと」なのではないでしょうか。

 
  
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