2010年12月17日

宮本武蔵「二刀流」の真実

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「二刀流」で有名な宮本武蔵。
なぜ彼は二刀を使うかご存知ですか?
本物の刀を持ったことのある人ならわかると思いますが、じつは真剣はけっこう重いのです。
長さや種類にもよりますが、だいたい1kg~1.4kgもあります。
 
そんな重い刀を両手に持って、振り回すことは尋常のことではありません。
もちろんそれを持ったまますばやく動いたり、時には走り回ったりしたら、かなりの体力を必要とするでしょう。
 
ですから、実際に二本の刀を戦場で振り回す、というのは現実的ではありません。
「二刀流」の本来の趣旨は、「戦闘中にはどんな状況になるかわからないので、片手でも刀が振れるようにする」というものなのです。

実際の合戦では、相手からの攻撃を受けてしまい、利き腕を失ってしまう可能性もあります。
そんなときでも戦闘を持続できるよう、準備しておくための流儀なのです。
 
ですが、その宮本武蔵の「二刀流」の流儀が、真に継承されることはありませんでした。
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刀は、合戦での主な武器だと思われがちですが、実際は違います。
当時の一番の武器は「槍」でした。
槍が折れてしまったり、狭い場所にいるなど、槍が使えない場合の補助的な戦闘用の武器が刀だったのです。
平和な時代になると、戦闘用の槍ではなく刀を携帯するようになり、刀が表芸のようになりました。
それが現代にも受け継がれていったのです。
 
宮本武蔵の「二刀流」の流儀は伝承されることはなく、平和な時代に栄えたはずの刀はいつのまにか合戦での主要武器として捉えられるようになってしまいました。
刀についての継承は、ことごとく本質とは違った方向へと理解されることになったのです。
 
歴史について、私たちは気づかないうちに表面的な捉え方をしてしまってところがあるのではないでしょうか。
宮本武蔵の伝わらなかった「二刀流」の真実は、表面ではなく深層にある本質を見ろと、私たちに警告しているのかもしれません。
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