2010年12月24日

マスではなくYouTubeを席巻するFit'sの成功

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「噛むんとフニャンニャン ニャン、ニャニャンコニャン 噛むんとフニャンニャン ニャン、ニャニャニャン~」

さて、皆さんはこれが何の歌か分かりますか?

......

そうです。ロッテのガム「Fit's(フィッツ)」のテレビCMの歌ですね。

このテレビCMは頻繁にテレビでも流れていますし様々なシリーズを放映していますので、ご覧になった方も多いでしょう。
フレーズを口ずさめる人も少なくないはずです。
このFit'sが発売されたのは約2年前の2009年3月。発売された直後からテレビCMのインパクトも手伝って大ヒットとなり、いまやコンビニの棚でも完全にお馴染みの商品となりました。

 
ただ、実はこのフィッツにおいてロッテは、マスメディアだけでなくソーシャルメディアを組み合わせてプロモーション活動を行っていることをご存知でしたか?
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ロッテが利用したソーシャルメディアは、動画投稿共有サイト「YouTube」です。
実際の活用法は、今年の夏にも3回目が開催されたキャンペーンサイトをご覧いただくとわかりやすいでしょう。
それは、「Fit's DANCE CONTEST(フィッツダンスコンテスト)」です。


●コンテストサイト
このキャンペーンは利用者がフィッツのダンスを踊った動画を投稿する参加型のキャンペーンです。
ダンスコンテストはYouTubeをプラットフォームとして、投稿した動画をYouTubeのロッテチャンネルで公開するという手法を取っており、参加者以外でもその結果を見ることができます。
 
●Youtubeロッテチャンネル
http://www.youtube.com/user/LOTTE

現在、ロッテチャンネルに投稿されている動画の数は、2500件以上。
動画の再生回数はなんと5400万以上にもなっています。
最も再生回数の多い動画は、もちろん2009年3月に公開された、フィッツのイメージキャラクターの佐々木希さんと佐藤健さんが踊るロッテの公式テレビCM。
ただ、一般の方が投稿された動画の中にも10万回以上再生されているものが多数含まれています。
通常、バイラルビデオキャンペーンは10万回再生されれば大成功と言われますから、この数字は脅威的と言えるでしょう。
 
加えてこのキャンペーンが成功していると考えられるのが、公式チャンネルに登録している利用者のランキングです。
1位のロッテの登録数は1万人以上。2位のニコンは1500人程度と2位以下のチャンネルに6倍以上の差をつけています。
 
これほどまでにYouTbueにおけるロッテチャンネルがユーザーに指示されている背景には、当然コンテストの素材となっているテレビCM自体の認知度の高さや、イメージキャラクターが人気の芸能人であることも含まれます。
ただ、このダンスコンテスト自体がテレビCMを通じた認知を、ユーザーを巻き込んだ盛り上がりに変えているという点も重要なポイントでしょう。
それは、テレビCM上で見ていたダンスを「ただ見る」ものから、「自分も参加して踊る」ものに変え、さらにコンテストに参加している人を「応援する」ものに変えてしまったという点で、ほかでは見られない成功を収めているのですね。
「テレビCMを見る」という行為は、あくまでメディアから利用者への一方通行の情報発信に過ぎません。
ダンスコンテストに参加した人たちはただ「見る」だけでなく、踊ったり踊ったダンスを投稿したり、その動画を応援したりという行為を通じて、双方向のコミュニケーションをとっていることになります。
さらに、こうした双方向的コミュニケーションは、YouTubeやTwitter、SNSの普及によってより行いやすい環境になっていますので、今後の可能性を感じる事例となりました。
テレビCMのようなマスメディア、YouTubeのようなソーシャルメディア......その他、さまざまな要素を組み合わせてユーザーとのコミュニケーションをとっていくことが、今後ビジネスを成功させるために必要不可欠なことだと言えるでしょう。
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