2011年2月23日

「英雄になりたい!」100万人が遊ぶソーシャルゲームをライトノベル化/ソーシャルゲームのクロスメディア戦略

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「モバゲー」と「GREE」などで100万人以上がプレイしているソーシャルゲーム「英雄になりたい!」シリーズが、ライトノベル化されることが発表されました。
出版元は集英社のスーパーダッシュ文庫、発売は25日です。
タイトルは「英雄になりたい! オルガ大陸戦記」で、新書判304ページ、650円となります。
 
今回は、最近広がりを見せるソーシャルメディアのコンテンツについてご紹介します。
 まず、「英雄になりたい!」ですが、このゲームはカヤックが開発・運営している携帯向けのソーシャルゲームで、2010年2月にサービスをスタートしました。
ファンタジックな世界に存在するオルガ大陸を舞台に、複数の勢力が覇権争いを繰り広げる――という内容で、プレーヤーはいずれかの勢力(将軍)に仕え、同じ勢力の利用者と協力しながら自軍の勝利を目指して戦いを続けていきます。
プレーヤー全体の選択の数でシナリオの展開が変わるというソーシャル要素を持っています。
もちろん、基本利用料無料でアイテム課金制です。

さて、今回発表になったライトノベル版ですが、原作は開発同様カヤックが手掛け、飛田マンダムさんが執筆し、chatalaw(ちゃたろう)さんがイラストを担当しています。
現在「英雄になりたい!2」が携帯・PCで稼動中なのですが、本作はゲームの「1」と、その100年後を描いた「2」の間を描いたオリジナルストーリーになる予定ということです。
 
上記以外にも"ソーシャルゲーム×他媒体"で大きな話題となったものがあります。
TVCMでもおなじみとなった、「怪盗ロワイヤル」のマンガ・小説化です。
「英雄になりたい!」は割合ストーリーのあるソーシャルゲームでしたが、「怪盗ロワイヤル」はほかのプレイヤーと協力してミッションを進めたり、お宝を取り合ったりするゲームのため、明確なストーリーというものが存在しません。
そこで小説「怪盗ロワイヤル~盗まれた僕のお宝~」では、政財界に太いパイプを持つ一族の一員である17歳の少年が、屋敷で起こった盗難事件の真相を究明していく、オリジナルストーリーになるようです。 

アニメ・マンガ・ライトノベルは相互に親和性の高い媒体のため、同じコンテンツを形態を変え提供することは多々見受けられます。
ゲームについても、しっかりとしたストーリーやキャラクターの存在がある家庭用ゲームにおいては、コンテンツの流用も存在しています。
 
一方、人と人との交流がゲームのにとって大きなポイントとなっているソーシャルゲームは、これまでそこだけで完結するコンテンツでした。
しかし、最近はソーシャルゲームのコンテンツ人気を、よりビジネスに生かしていこうとする上記のような動きが活発になりつつあります。
 
活用の仕方としては、今回ご紹介した2タイトルのうち、「英雄になりたい!」はゲームのストーリーを補完するファンアイテム的立ち位置。
一方「怪盗ロワイヤル」はゲームのブランド力を生かした別コンテンツという立ち位置で展開しています。
どちらもクロスメディア戦略としては目新しいものではありませんが、ソーシャルゲームの人気をどこまで生かせるのか注目したい展開でしょう。

これまで、他媒体と縁遠かったソーシャルゲームですが、今後のクロスメディア戦略に注目が集まりそうです。
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