2011年2月13日

話題の電子書籍が選出!──第1回「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」16のノミネート作品が発表

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メディアファクトリーが主催する「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」にノミネートされた16作品が、2月10日に発表しました。

このアワードは、iPadやkindleの普及によって成長しつづけている電子書籍市場の流れを一過性のものに終わらせず、電子書籍市場全体の活性化を図るために企画されたものです。

ノミネート作品は2010年に発売された電子書籍の中から、実行委員による一次選考によって、「文芸部門」「書籍部門」「コミック・絵本部門」3部門の計16作品が選出されています。

今回はこのノミネートされた作品を紹介するとともに、電子書籍に向いているコンテンツについてお話しましょう。
さて、ノミネートされた作品は以下の16作品です。

■文芸部門
・「歌うクジラ」(グリオ)村上龍
・「死ねばいいのに」(講談社)京極夏彦
・「暗獣」(中央公論新社)宮部みゆき
・「もしもし下北沢」(毎日新聞社)よしもとばなな
・「一歩を超える勇気」(サンマーク出版)栗城史多

■書籍部門
・「元素図鑑 The Elements in Japanese」(Element Collection・創元社)セオドア・グレイ
・「図鑑NEO」(小学館)
・「深海のとっても変わった生きもの」(幻冬舎)藤原義弘
・「GAIA What a wonderful world!」(テレビ東京ホールディングス)
・「世界美術館」(E-ducation it)
・「ことりっぷ」(昭文社)

■コミック・絵本部門
・「ママ、読んで!おやすみ前のおとえほん~読み聞かせ日本昔話」(エキサイト ジャパン)
・「ヌカカの結婚/カルシノの贈り物/テロメアの帽子」(ムームー)森川幸人
・「センネン画報」今日マチ子
・「サイバーマンガ1号」(CyberManga)
・「銀河鉄道999 松本零士 まんが動画」(MotionMedia)松本零士

去年話題となった作品が多数ノミネートされていますので、あなたがお持ちのものもあるかもしれません。

「文芸部門」には、新刊と同時に電子書籍が配信され話題となった京極夏彦氏の「死ねばいいのに」や、紙の書籍に先行して電子書籍が配信された村上龍氏の「歌うクジラ」などがノミネート。
文芸、書籍部門にノミネートされた作品と比べると、コミック・絵本部門にノミネートされた作品は、スマートフォンやタブレット端末がこれから浸透すると考えられる女性や子どもといった層に訴求した作品が多いのが特徴です。

なかでも、とくに注目たいのは「書籍部門」にノミネートされた作品たちです。
たとえばiPadのテレビCMにも登場し、アプリの方が紙の書籍より売れたという「元素図鑑 The Elements in Japanese」。これはぞれぞれの元素を360度立体的に見ることができる、すぐれたアプリでした。
iPad用アプリとして配信され、eBook USERでも取り上げた幻冬舎の「深海のとっても変わった生きもの」。これは海の深さを選択することで、まるで潜水艦で深海を探索するように水域別に生息する生き物を見ることができます。
「世界美術館」は先日iPad用アプリとしてルーブル美術館バージョンが配信され、実際にルーブル美術館を歩きながら美術品の数々を鑑賞することができました。

これらの電子書籍・アプリに共通することは、読者とインタラクティブにコミュニケーションを行っている点です。
たとえば、紙の書籍ではどんなにがんばってもそこに描かれている動物の背面は見ることができませんが、電子端末ならドラッグするだけで見ることができます。
混んでいてゆっくり鑑賞することができない美術品も、電子端末なら誰にも邪魔されずに思う存分楽しめます。
今回のノミネート作品を通じ、上記のような読者自身の手で理解を深めていけるようなコンテンツは、電子書籍にはぴったりなのではないでしょうか。

さて、第1回「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」の話に戻りますが、各賞のうち、一般の読者投票によって選出される「読者賞」は、投票を28日まで受付けています。
今後の電子書籍の未来に影響を与えるかもしれない1票を、あなたも投じてみませんか。

●第1回「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」オフィシャルサイト
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