2011年3月 5日

iPad2でジョブズが狙うもの

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3月2日、全世界が注目する「iPad 2」の発表会が開催され、3月11日から全米で、3月25日から26ヶ国で販売がスタートすることが発表になりました。
今回はこの新型タブレットPCの新機能とターゲットについて考察します。
iPad 2で主に進化した機能を簡単に挙げると、次のとおりです。
 
①重さ
従来より33%薄く、15パーセント軽くなりました。
 
②速さ
デュアルコアA5チップの採用により、処理速度がアップ。
バッテリーはこれまでと同様10時間使えるように。
 
③カメラ機能
新しくカメラ機能が追加され、FaceTimeやビデオ撮影が可能になりました。 


さて、こうした進化はどのようなターゲットを狙ってのことだと感じますか。
もちろん、高速起動やマルチタスクなどを求めるような、先端技術に敏感な世代は反応をするでしょう。
 
しかしホームページを見て感じたのは、iPhoneやiPod touchのような直感的な操作性で電子書籍を読んだり、手軽に映画を楽しんだり、家族や友人とFaceTimeで顔を見ながら会話をしたいと感じるようなライトユーザーをターゲットにしていることです。
AppleはiTunes Storeでコンテンツを販売することで、ハードウェア以外の部分からも利益を得るビジネスモデルを形成しています。
つまり、彼らにとって最も必要なことは、ハードウェアの普及に紐づくiTunes Storeの利用者の増加ではないでしょうか。
そう考えると、ビジネスシーンでの利用よりも、多数のコンテンツを利用する時間のあるライトユーザーを狙った方が継続的に利益を得られる可能性があります。
(そもそもビジネスシーンで利用してくれるような層は、新機種発売に敏感に反応してくれるでしょうから)
 
iPadは、2010年には販売数1500万台を越え、タブレットPC市場のAppleのシェアは90%を超えています。
現行モデルが売れ続ける中での新機種発表は、1月に行われたライバルMicrosoftのWindows7を搭載したタブレットPC発表への牽制もあるかもしれません。
(ライバルといえば、Motorala Mobilityの「XOOM」があるが、「iPad 2」はこちらより100ドル価格が安いため、同社の株価に影響を与えました)

また、今回の発表の際、ジョブズ氏は──
「タブレットは、PCよりも使いやすくなければいけないポストPCデバイスだ。PCよりもハード、ソフト、アプリがシームレスに統合されている必要がある」と述べています。
スマートフォンの機能向上、電子書籍用のタブレット端末の普及──など、携帯端末でPCの機能の一部を補填することが容易になってきた現在。
タブレットPCはすべてを網羅するだけではなく、機能・価格面でも一歩リードする必要に迫られているのかもしれません。

国内ではあまり伸びていないともされるiPadの普及台数ですが、いかにライトユーザーを取り込んでいけるかに注目していきたいですね。
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