2011年4月 3日

Google、Androidアプリ内での商品販売を可能に

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Googleは3月29日、Androidアプリ内課金システム「Android Market In-app Billing」の提供を開始しました。
Android Marketには、すでに同機能対応アプリも登場しています。

このシステムをAndroidアプリに対応させると、アプリ内でユーザーにコンテンツやサービスを販売が可能となります。
例えば、有料アップグレード版の提供やアイテムの販売、従量制課金といったことがアプリ内でできるようになるのです。

課金手続きは、Androidアプリの販売時と同様、Android Marketのシステムで処理。
Google は、「In-app Billing」を通じて販売した金額の30%を手数料として受け取る仕組みです。

今回は、Androidにおける無料ゲームの収益拡大が期待される本機能について紹介します。
まず、「In-App Billing」の提供は2月初旬に予告されていたもので、先週3月24日にはデベロッパー向けのプレビューサイトが公開されていました。

最大のポイントは、こうしたアプリ内課金システムがAndroid Marketの機能として提供されたことです。
ライバルにあたるAppleでは「In-App Purchase」や「In-App Subscription」といった名称でアプリ内課金システムをすでに提供を開始しています。
中小アプリデベロッパーが多いスマートフォン市場にとって、収益を得る手段が増えたことは市場参入へのハードルを下げ市場規模の拡大も期待でき、ライバル追撃への追い風となるでしょう。

さて、アプリ内課金システムを利用することで、どんなメリットがあるのでしょうか。

一番最初に思い浮かぶのが、「アイテム課金」でしょう。
アイテム課金とは、パソコンのオンラインゲームや「怪盗ロワイヤル」の有料アイテムなどでもおなじみとなっている、有料でゲーム内で使用できるアイテムを購入するシステムです。

スマートフォンではまだまだ主流ではありませんが、世界的に大人気のアクションゲーム「Angry Birds」では、海外のiPhone版のみですがアプリ内課金システムを導入しています。
こちらではマイティイーグルと呼ばれる強いキャラクターを有料で配信しており、新規購入者の40%が購入するほどの大人気となっています。

次に無料体験版から有料版への移行がスムーズに行うことができます。
従来、無料体験版をプレイして気に入った場合、一度マーケットにアクセスし再度有料版を検索・ダウンロードする必要がありました。
しかし、アプリ内課金に対応すれば、ゲーム内からタップを行うだけで購入画面に移行することができ、製作者の意図を反映した有料版の購入促進を図ることができます。

最後に、有料版しかなかったゲームが無料で配信されることです。
この恩恵を受ける一番のアプリが、音楽ゲームアプリです。

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iPhoneでも配信されて人気を博している「Tap Tap Revenge 4」という音楽ゲームアプリがあります。
これは音楽に合わせて画面をタップするシンプルなアプリで、以前は有料版のみの配信でしたが、無料にしたことによって人気が急上昇しました。
なぜ有料アプリを無料にしたのでしょうか。

有料アプリのときはたくさんの楽曲がプリンストールされ最初から遊ぶことができましたが、有料のため、それほど多くはダウンロードされていませんでした。
そこで、プリインストールされている楽曲の数を減らして無料で配信し、その代わりにiTunesストアのような膨大なアーティストの曲をアプリ内で有料課金にて配信しました。
無料アプリになったことでダウンロードするユーザーは増え、さらにアプリ内でユーザー自身で好みの曲を選択・購入することができる――楽曲がアプリの良し悪しを決める音楽ゲームアプリならではの、課金システムの効果的な利用法のモデルといえるでしょう。

今回紹介したのは、アプリ内課金システムを利用したほんの一例にすぎません。
これまで無料アプリは広告収入によって収益をあげるビジネスモデルが基本となっていましたが、アプリ内課金という選択肢が増えたことで、より多くのデベロッパーの参入、市場の拡大が見込まれます。

「In-app Billing」は急激に普及台数を伸ばすAndroidの機動力なることができるか、今後の動向に注目してきたいですね。
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