2011年5月 1日

電子書籍を紙の書籍でも販売しよう!

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インプレスR&Dは、電子出版関係者をターゲットとした週刊電子雑誌「OnDeck(オンデッキ)」に掲載された注目記事をまとめたムック「電子出版への道-OnDeckアーカイブ Vol.1-」を発売しました。
電子書籍コンテンツを元に紙媒体を生み出すという、従来とは逆のプロセスに注目が集まっています。

今回は、この新しい電子書籍と紙書籍の展開について考えます。
まず、週刊電子雑誌「OnDeck」についてご紹介します。
これは昨年12月の創刊以来、現在までに隔週で6号が発売され、すべて配信は無料。コンテンツ内容は、電子出版にまつわる最新の情報を中心に、各種出版社やインタビュー記事などを掲載しています。
閲覧はWindowsPC・Mac・iPad・iPhone・iPod touch・Android・Kindle 3で可能です。

さて、今回のムック版では、はこれまでの記事の中から注目コンテンツをピックアップして再編集がされています。
より具体的な実用事例を豊富に紹介し、文書フォーマット、電子出版ストア取引条件、読書専用リーダー仕様、読書ビューワ仕様、各社の新サービス比較など、ビジネスニーズの強い内容を網羅しています。

同誌はEPUB形式を採用しており、このデータを印刷用のDTPデータ(InDesign)に変換することで紙媒体への転用を実現しています。
これまでの電子書籍は、紙媒体のデータを加工してデジタルコンテンツ用に変換するという流れがほとんどで、これとは正反対のプロセスの試みはきわめて稀な例です。
同社は今回の取り組みにより「デジタルコンテンツを手がける企業、団体、個人にとって、紙媒体を出版するハードルが、劇的に低くなった」としています。

たしかに、データの移行が紙と電子データ間で簡単にできれば、ムック版のような形で電子データをまとめ・追記した書籍を刊行することも可能です。
一見、電子書籍化の流れと逆行した取り組みのようにも見受けられますが、電子書籍でファンを集め、よりコアな層には紙書籍で情報を保管──というビジネスモデルは新しく可能性を感じさせます。

「電子出版への道-OnDeckアーカイブ Vol.1-」はA4変型判で200ページ。価格は1,680円(税込)。
電子書籍の最新情報だけでなく、紙媒体との連携の仕方に興味がある方は是非ご一読ください。

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