2011年7月11日

国内電子市場が、映画市場を超える日も近い

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株式会社インプレスR&Dは7日、電子書籍に関する市場規模をまとめた調査結果を好評しました。
それによると、日本の2010年度の市場規模は650億円と推計され、2009年度の574億円と比較して13.2%増加となります。
また、2015年には2,000億円に達すると見込んでいます。
2010年の国内映画市場の興行収入が1,790億円ということを考えると、電子書籍が映画を超える日もそう遠くはないかもしれませんね。

そこで今回は、この調査結果を詳しくみていきましょう。

市場の牽引役はコミックを中心としたケータイ向け電子書籍です。
これらは、2010年度は前年度比11.5%増の572億円と、電子書籍市場の88%を占める結果となりました。
PC向け電子書籍は、前年度の55億円からほぼ横ばいの53億円です。

ケータイ向け市場の拡大要因としては、タイトル数の増加によってコンテンツが充実したことのほか、通信事業者の直営ストアがオープンしたことなどから、電子書籍の認知が拡大したことが考えられます。

一方、2009年度から調査対象となった、新たなプラットフォーム向け市場は24億円と推計され、スマートフォン市場の急激な拡大や、タブレット端末や電子ブックリーダーの発売などを背景に2009年度の6億円から4倍成長しました。
なお、新たなプラットフォーム向け市場には、スマートフォン向けマーケットプレイスの電子書籍カテゴリーのアプリ、スマートフォンやタブレットPCなどのビューワーアプリ経由で購入する電子書籍、iBookstoreやKindleから購入する電子書籍などが含まれています。


インプレスR&Dによれば、2011年度以降の日本の電子書籍市場は、ケータイ向け市場の拡大は頭打ちになるものの、新たなプラットフォーム向け市場が急速に立ち上がると見ており、2015年度には2010年度の約3.1倍の2000億円程度になると予測しています。

新たなプラットフォーム向け市場は、2011年度末までには米AmazonのKindleなど、海外事業者が日本に参入すると予測。
これをきっかけに2~3年間にコンテンツが充実、環境も整備され、2013年度以降に本格的な拡大期に入ると見ています。
すでに、日本国内でも多数の電子書籍スタンドが乱立という形でオープンしていることもあり、新たなプラットフォーム向けの市場の拡大は必然と考えられます。


調査ではこのほか、2010年度の電子雑誌市場規模を6億円と推計。
今後はタブレット端末やスマートフォンの拡大、配信雑誌数の増加、マイクロコンテンツ化などの新たな展開により市場拡大が見込まれ、2015年度には200億円超に達すると予測しています。
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