電子書籍ストアは、どこを利用すればいいの?

2010年の電子書籍元年を経て、数多くの電子書籍ストアが立ち上がりました。
市場が拡大していく一方で、乱立により、どの電子書籍ストアもおなじように感じている人も少なくありません。
ですが、細かくみていくと、ラインナップや特徴的な機能が用意されています。
今回はこうした電子書籍ストアの中から、主要なストアを紹介していきます。
●TSUTAYA GALAPAGOS(画面は一番上の画像です)
電子書籍リーダー「GALAPAGOS」の発売に合わせる形で、2010年12月にオープンしました。
電子書籍だけでなく、動画を埋め込んだ作品なども一部で販売がスタートしています。
コンテンツはダウンロード型で、専用のビューワで閲覧します。
ファイルフォーマットはXMDF。
2011年6月時点のラインナップは、書籍が2万7213点、雑誌が359点。
日本経済新聞やMainichi Timesなどのビジネス雑誌が自動で配信される、自動定期は威信サービスを提供しているのが特徴です。
また、購入代金に応じて、TSUTAYAの「Tポイント」が付与されます。
同一のユーザーIDで、最大3台までの端末で閲覧が可能ですが、Androidを掲載する端末でしか購入閲覧できません。
●Reader Store

電子書籍リーダー「Reader」の発売に合わせ、2010年12月にオープンしたストアです。
コンテンツはダウンロード型で、基本的にはReaderでの閲覧が想定されています。
ファイルフォーマットは、XMDFと.book。(Reader自体はEPUBなどの表示にも対応しています。)
2011年6月時点でのラインナップは、書籍が1万7298点、コミックが5701点。
先日、.book形式を新たにサポートに加えたことで、講談社作品を中心に、コミックのラインナップが大幅に増加されました。
●honto

2011年1月にオープンした電子書籍ストアで、大日本印刷とNTTドコモによって展開されており、今後の動向に注目が集まっています。
コンテンツはダウンロード型。
ラインナップ数は公表されていませんが、書籍が2万数千点、コミックが約2000点と見られています。
コンテンツのフォーマットはXMDFと.book。
ビューワはiOS向けには漫画用と活字用にビューワ、Android向けには統合された1つのビューワで閲覧することとなります。
ネックなのは、同一のユーザーIDで、1台しか端末登録が行えないところ。
今後改善されるかもしれませんね。
●Book Live!

2011年2月に立ち上がった電子書籍ストアです。
コンテンツの提供はダウンロード型。
2011年6月時点でのラインナップは、約2万5000冊。
全体の約8割が書籍、2割がコミックとなります。
官能小説、ボーイズラブ、ハーレクインジャンルが充実しているのが特徴です。
比較的後発の電子書籍ストアのため、キャンペーンなどにも積極的な活動が見られるところですね。
●Kinoppy
紀伊国屋書店が提供している、2011年6月にスタートしたばかりの電子書籍ストアです。
コンテンツの形式はダウンロード型。
ファイルフォーマットはXMDFか.book。
2011年6月時点のラインナップは、3488点。(和書のみ)
電子書籍として提供されている数は少ないですが、紙と電子書籍問わずに注文できるのは便利な機能ですね。
以上をまとめると下記のようになります。

どれも一長一短なところはありますが、ラインナップ数・対応デバイス・台数制限などとの兼ね合いで、利用するストアを選定してきたいですね。
