2012年2月 1日

iPadが教科書を変える

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1月19日(米国時間)、Appleは米ニューヨークのグッゲンハイム美術館において、教育関連のイベントを開催しました。
その中で、電子教科書の作成、配布、入手を行うプラットフォームと、有名大学の講義を無料で受講できるアプリの発表を行いましたが、今回はその内容をおさらいしていきます。

はじめに発表されたのが、電子テキストブックを閲覧・購入するアプリの新版「iBooks2 for iPad」。
「App Store」から無料でダウンロードできます。

注目ポイントは、まったく新しい電子教科書となるiBooksテキストブックへの対応です。iBooksテキストブックはインタラクティブな操作性を持ち、全画面表示できる図や写真、動画、アニメーションなどをふんだんに使ったマルチタッチブックです。
図や写真、動画などの拡大表示だけでなく、テキストにマーカーや下線を付ける、テキストに関連付けてメモをとる、しおりを付ける、辞書を引く、インターネット検索する、といった操作をとてもスムーズに行えます。
すでに、ミフリン・ハーコート社、マグロウヒル社、ピアソン社といった米国有数の教育サービス企業が「iBookstore」で教育タイトルを提供予定で、そのほとんどの価格が14.99ドル以下で販売されます。

アメリカの場合、教科書が高価なため、ボロボロになった教科書を使い回しているケースが多々あります。
また、銃乱射事件などへの対策からロッカーを使えなくしている学校もあり、分厚い教科書を何冊も持ち歩かなければならず、生徒への負担になっています。
iBooksテキストブックの登場により、紙では実現できない素晴らしい教科書を安価で購入でき、教科書を持ち歩く必要もなくなるというわけですね。


同時に、マルチタッチブックを簡単な操作で作成できるMac版のオーサリングソフト「iBooks Author」も無料公開されました。
こちらもの「App Store」から無料でダウンロードできます。

テンプレートが用意されているので、テキストを用意し、ドラッグ&ドロップで図や写真、動画、3Dオブジェクトなどを配置すれば完成。
実際に使ってみると、マニュアルが要らないくらい簡単に操作でき、とても使いやすいことがわかります。

作成したブックは「iBookstore」を通して配信でき、有料での販売や無料配信が行えます。
ただし配信には、事前にアカウントを取得しておく必要があります。


今回の発表に際し、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラー氏は次のように述べています。
「教育はアップルのDNAに深く刷り込まれています。iPadは、これまでで最もエキサイティングな教育製品かも知れません。すでに150万台のiPadが教育機関で使われており、そのうち1000件以上は1人1台体制で導入されています。
iPadは、全米はもとより全世界の学校で急速に普及しつつあります。今回の「iBooks2 for iPad」の提供により、学生たちは彼らがすでに愛用しているデバイスを使って、よりダイナミックで引き込まれるような、本当にインタラクティブな方法で読んだり、学習したりすることができるようになります」


同イベントでは、新たにアプリとして「iTunes U」も発表されました。
「iTunes U」は、主要大学の講義など、膨大な教育コンテンツを無料配信するサービスで、iPad、iPhone、iPod touchで利用できます。

ケンブリッジ、デューク、ハーバード、オックスフォード、スタンフォードといった著名大学や、日本では東京大学、京都大学、北海道大学、慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、中央大学、関西大学の8大学が、講義のビデオなどを公開しています。
ユーザーは視聴したい講義があれば、いずれも無料でダウンロード可能。
日本の大学が公開しているコンテンツだけでも相当数あり、ダウンロードしておくと、いつでもどこでも時間の空いたときに視聴でき、意欲さえあればさまざまな知識を得ることができます。
また「iTunes U」は、ウィンドウズやMad上でもコンテンツ管理ソフト「i Tunes」を使えば入手・視聴が可能です。

なお、「iTunes U」の対象が幼稚園から高校までに拡大されたため、今後はより幅の広い年齢層へ向けたコンテンツが利用できるようになるので楽しみですね。

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